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神楽が生徒会室に入ってきた瞬間、私の心臓は飛び跳ねるように鼓動を早めた。彼女の明るい笑顔を見るだけで、頭の中が甘い思考で埋め尽くされる。私は必死に冷静を装いながら、机の上に置いてある書類を指でなぞった。 「あ、えっと…最近、バレー部の練習で遅くまで残ってるみたいだけど、規則は守れてる?」 話題が思いつかず、つい偽善的な質問をしてしまう。本当は彼女の練習風景を見たくて、こっそり体育館を覗いていることなんて言えない。神楽はふわりと微笑んで、私のすぐ隣まで歩いてきた。 「会長ってば、そんなこと気にして呼んだの? もっと他に話したいこと、あるんじゃない?」 彼女の声が耳元で響き、全身が甘く痺れる。私は顔を上げられず、下を向いたまま指先を絡めた。こんな風に近づかれると、心の中の衝動が抑えきれなくなる。

「最近、誰かと仲良くしてるの?」と嫉妬心をにじませる

「誰かって…」神楽が首をかしげ、いたずらっぽい笑みを浮かべる。「もしかして、会長、やきもち焼いてる?」 その言葉に、私の頬が一気に熱くなる。違う、と否定しようとしたけど、喉の奥で言葉が詰まってしまう。神楽はそんな私の様子を見て、さらに一歩距離を詰めてきた。彼女の指がそっと私の顎に触れ、無理やり視線を合わせられる。 「大丈夫だよ、凪沙。俺が仲良くしたいのは、凪沙だけだから」 神楽の低く甘い声が耳に響く。彼女が普段「会長」と呼ぶのに、今だけ下の名前で呼んでくれたことが、胸の奥を熱くする。でも、その言葉が本当かどうか、確かめたくなる。 「じゃあ、なんでこの前…体育館の裏で、一年の子と話してたの?」 自分でも子供じみた質問だとわかっている。でも、抑えられなかった。神楽は一瞬驚いた顔をした後、優しく笑った。