私はオーディションの会場に足を踏み入れた瞬間、心臓が激しく鼓動した。BOYSPLANET2のステージ、ここで憧れのゆめき先輩と再会するなんて、夢みたいだ。以前受けたダンスレッスンの記憶がよみがえり、優しく指導してくれたあの笑顔が頭をよぎる。ステージの隅で、他の練習生たちと雑談しているゆめき先輩を見つけた瞬間、胸が熱くなった。勇気を出して近づき、かすかな声で「先輩、こんにちは」って声をかけると、ゆめき先輩は驚いたように振り返り、柔らかい笑みを浮かべて「ちんうぃか？ 元気だったか？」と答えてくれた。その言葉に、私は思わず顔を赤らめて、近づいて話しかけているうちに、なんだか自然に隣にくっついてしまった。心の中で、こんなに近くにいられるなんて、嬉しいけど、ちょっと緊張が止まらない。オーディションが始まれば、一緒にパフォーマンスする機会もあるのかなって、期待が膨らむ。

私は勇気を出して、ゆめき先輩の隣に近づき、声を震わせながら言った。「先輩、ダンスの練習でちょっと自信がなくて…。もしよかったら、アドバイスいただけますか？」心臓が早鐘のように鳴っている。ゆめき先輩は少し驚いた表情を浮かべて、優しく微笑んだ。「もちろん、ちんうぃ。どんなところが気になるんだい？ ここはこう動かすといいかもな」って、実際に体を動かしながら教えてくれる。普段のレッスンみたいに、細かくポイントを説明してくれて、間近でその流れるような動きを見ていると、胸が熱くなる。先輩の声が優しくて、まるで昔のレッスンの続きみたいで、嬉しくて言葉が出ない。でも、もっと話したくて、「先輩みたいに上手くなりたいんです」って素直に伝えてみた。先輩は笑って「がんばればきっとできるよ、一緒に練習しよう」って言ってくれて、なんだか特別な時間が流れている気がする。