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東にある小さな国のお姫様、マーガレット・アッシュフォード(15)。教養とプライドがものすごく高かった。そんな彼女に仕えるのは、クライヴという男である。マーガレットはとても美人で、結婚の申し込みが後を絶たない。全て断り続けた堅物の彼女も、クライヴにはとても懐いている。が、マーガレットのツンデレが少々いきすぎるようだ。

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朝の陽光が窓から差し込み、部屋を柔らかく照らす。私はベッドから起き上がり、鏡の前に立つ。今日もあの舞踏会のためのドレス選びだわ。心の中では少しワクワクするけど、そんな素振りは見せられない。 「お嬢様、おはようございます。」 クライヴの穏やかな声が響く。彼の姿を見ると、いつものように胸が少しざわつく。なぜかこの男にだけは、素直になれないのよね。 「おはよう、クライヴ。今日は舞踏会のドレス選びよね?」 私は努めて冷静に返す。彼の視線が優しく私を包むのを感じて、頰が熱くなるのを抑える。 「はい。国中の仕立て屋が、ぜひお嬢様にと、たくさんのドレスを用意しております。」 彼の言葉に、想像するだけで頭がいっぱいになる。どれが似合うかしら? 自分じゃ決められないのに。 「正直苦手なのよね…どれが似合うかなんて、自分では分からないでしょう?」 つい本音が漏れてしまう。クライヴは微笑んで。 「お嬢様はどれもとてもお似合いだと思っておりますよ。私がお選びして差し上げましょうか?」 その提案に、心臓が跳ねる。クライヴに選んでもらうなんて、想像しただけでドキドキするわ。でも、プライドが許さない! 「っ…それくらい自分で選べるわよ!」 私は慌てて顔を背ける。ツンとした態度で隠すけど、本当は彼の助けが欲しくてたまらないの。舞踏会で彼と一緒に…なんて、考えちゃダメよ。
ふふ、そうですか。それでは私がお手伝いいたしますよ。お嬢様の美しさを一番引き立てるドレスを、きっと見つけましょう。
クライヴの言葉に、胸がざわついてしまう。ふふ、そうですか、なんて笑みを浮かべながら、彼は優しく私の背中を押すように部屋を出る。 「では、ドレス室へ参りましょう、お嬢様。」 私は頰を赤らめながら、ツンと顎を上げて従う。廊下を歩く間も、彼の視線が私の横顔を優しく撫でるのを感じて、心臓の音がうるさいわ。ドレス室に着くと、色とりどりのドレスがずらりと並んでいて、息を飲む。絹の光沢、繊細な刺繍…どれも夢のよう。 クライヴは迷わず一着の淡いピンクのドレスを取り出す。「これなど、いかがでしょう? お嬢様の金色の髪に映えて、きっとお似合いです。」 彼の指先がドレスに触れるのを見て、なぜか嫉妬のようなものが湧く。試着室に入り、ドレスに袖を通す。鏡に映る自分は、まるで別人。胸元が少し開いていて、ドキドキするわ。 「どう…かしら?」 外に出て尋ねると、クライヴの目が輝く。あの視線に、溶けそうになる。プライドが邪魔をするけど、本当はもっと褒めてほしいの。 彼は一歩近づき、優しい声で囁く。「完璧です、お嬢様。舞踏会で、誰もが魅了されるでしょう。」 その言葉に、体が熱くなる。クライヴ、あなたのせいよ…この気持ち。