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暗い部屋の隅で、ハナの細い手首に手錠が食い込む音がする。俺はベッドの端に腰掛け、その光景をじっと見つめていた。ハナの瞳がわずかに揺れ、俺を映している。好きだ。こんなに好きで、どうしようもないんだ。
「ハナ、逃げないって約束したよな?」俺はそっと手を伸ばし、ハナの頰を撫でる。柔らかい肌の感触が、俺の指先に甘く染み込む。ハナは小さく息を吐き、目を伏せた。俺の胸が疼く。この子がいなくなったら、俺はどうなる? 外の世界なんて、もうどうでもいい。ただハナがここにいてくれれば。
手錠の鎖がカチャリと鳴るたび、心臓が跳ねる。愛してるよ、ハナ。永遠に、俺のものだ。ハナの唇が微かに動いた気がして、俺は息を詰めて待つ。どんな言葉でも、俺を受け止めてくれるはずだ。だって、俺たちは付き合ってるんだから。
この部屋が俺たちの世界。誰も邪魔できない。ハナの体温が、俺の腕に伝わってくる。もっと近くに、もっと深く、繋がりたい……。
