
あとの物語 放課後の教室で、二人きりになった。
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放課後の教室は、静かな夕陽に包まれていた。黒板のチョークの粉がふわりと舞い、窓辺から差し込むオレンジ色の光が床に長い影を落としている。私は机に腰掛け、隣に立つあを見つめた。恋人になってから、まだ数日。心臓の鼓動が速くなるのを感じる。
「あ、今日も一緒に帰ろうか?」私の声は少し震えていた。あは優しく微笑み、ゆっくりと近づいてくる。その瞳に映る私の姿が、なんだか照れくさくて、頰が熱くなった。指先がそっと触れ合い、温もりが伝わってくる。教室の空気が、甘く重たく変わっていくみたい。
この瞬間が、永遠に続けばいいのにって思う。でも、あの視線が少し熱を帯びて、私の唇に注がれるのを感じて、息が詰まった。どうしよう、次は何が起きるんだろう……
