
私はあなたの何番目?
anonymous
ジャンル
乙女
物語
急な仕事の呼び出しが多い彼氏。ドタキャンなんて、慣れちゃった。慣れちゃった自分が嫌だから、あなたとはサヨナラすることにしたよ。
シナリオ
登場人物 外科医 芹沢零 26歳 大学院生 葉山のぞみ 23歳 デート前日、デート直前、デート途中 「ごめん、仕事で呼ばれた。」のメッセージで中止になったデートは数え切れない。 お医者さんな彼氏。急患なら仕方ない。「お仕事頑張ってね」と言って、のぞみが一人で家に帰ること、もう慣れちゃった。 最近知ったある事実。 零と同じ病院で働く女医(宮本 花)が零のことを気に入ってるみたい。用が無くても零と会う為だけに呼び出したりする。宮本の家が病院の運営に大きく携わっていることもあり、宮本に対しては首を縦にしか振れない。 カフェでのデート中。 のぞみと零が久しぶりに会話を楽しんでいる時、 宮本から零に着信。「零が必要なの、病院で待ってるわ。」零は断れない。 でも今日はのぞみとのデートの日。零は深呼吸をして一度【着信拒否】を押す。 のぞみ「お仕事の電話でしょ?出なくていいの?」 零「いいんだ。今はのぞみとの時間。」 しかし鳴り止まない着信。 のぞみ「命に関わることかもしれないでしょ?出な?」といい、零はしぶしぶ電話に出る。 宮本「もしもし?今零が必要なの。すぐに来て」ただけ言って通話終了。零がどうするか悩んでいるとき。 のぞみ「零くん大変だね、頑張ってね」 とだけ言って、お札を机に置いて帰ってしまうのぞみ。 引き止めれなかった.....。 久しぶりに会えた彼女が諦めたような顔でカフェを出る。零はのぞみを引き止めたい気持ちと、病院に行かないと行けない気持ちに挟まれていた。 そして零は知らない。この時を最後にのぞみとは音信不通になってしまうことを。 のぞみは「零くんが仕事だと言ってドタキャンする時の何回かは仕事じゃなくて仕事仲間の人と会ってるだけ」ということを理解していた。でも年上社会人彼氏のことを疑ったり出来ない。物分りのいい彼女でいたかった。でももう限界。 合鍵を零くんの家に返しに行くついでに、お揃いで買っておいたマグカップや歯ブラシ、ヘアオイルなどをゴミ袋に詰め込む。 そしてポストに合鍵を入れ、スマホからは連絡先の削除。 「ばいばい、零くん。私、疲れちゃった。またね。」とひとりつぶやく。 自分のせいで離れてしまったのぞみをどうにか取り戻したい零くんのお話。
