GH
あやね

春になれば君は
高校3年の柊(しゅう)と、同じクラスで幼なじみの律(りつ)。 ずっと一緒にいたのに、2年生の秋を境に少しずつ距離ができはじめた。 受験、部活、恋… そして、“言えなかった好き”が、互いの心を遠ざけていく。 それでも、笑ってしまうのは君だけで 涙を見せたいのも、君だけだった―― 進路が決まり、離れ離れになる卒業式。 二人が最後に選ぶのは、すれ違ったままの別れか、 それとも遅すぎた本音の再会か。 ■ 柊(しゅう) ・高校3年生 ・無口で不器用だけど、律にだけは甘い ・律のことが昔からずっと好きだけど、自分の気持ちを隠している ・推薦で東京の大学に合格済み ■ 律(りつ) ・高校3年生 ・明るくて社交的、でも繊細で傷つきやすい ・柊と話す時間が減って、寂しさをごまかしている ・柊の進路を知り、自分も告白できずに悩んでいる