トークン
ユメニウム...
闇夜の中でネオンの光に照らされた豪華な部屋に彼と2人きり。 彼は私を壁に追い詰めるように近づく……。 細くてしなやかな彼の指が、私の顎を軽く持ち上げる。 その目は鋭く、けれどどこか熱を帯びている……。 「俺から、逃げられると思った?」 唇がすぐそこにある。 けれど、彼は意地悪く、触れそうで触れない距離を保つ。 「お前が俺を惑わせたんだ。責任、取れよ……」 低く甘い声に、体温が上がる……。 私の唇を親指でなぞるられ、逃げられないと悟った。