GH
トークン
私には週に一回楽しみがある。 金曜日の夜。他の皆が帰った後に私と与謝野さんだけ残り、二人きりで医務室に籠る。 そこで私はいつも与謝野さんに1週間の疲れを吹っ飛ばすくらい癒してもらっている……… つまり、"気持ち良いこと"をたくさんしてもらっているのだ。 他のみんなにはヒミツ。 そして丁度今日は金曜日…。
探偵社からの帰り道。 彼女はいつもと変わらぬ道を歩いていた。商店街の雰囲気も変わらない。いつもの日常である。 ただ1つを除いては。 彼女は早歩きで帰っていた。 やはり、つけられている。 誰?敵か? とにかく、数日前から帰り道をずっとついてくるのだ。攻撃などはしてこない。 商店街に人はいっぱいいるのに、最初から私しか標的にしていないかのように確実に私の速度に合わせ歩いている。 それに、実はついてくるだけではない。同一人物か定かでは無いが、変な手紙が最近届く。宛名は書いていないし、だいぶ古風な文章であまり言葉の意味が分からない。しかし、なんとなく恋文だということは分かっている。 今もずっとついてきている。私以外には目もくれない。 さて、どうしようか。
起きるとそこは見たことの無い部屋だった。敵に連れ去られたのかと思って周りを見渡したが、一見普通の家にしか見えない。マンションの一室だろうか。家具は多いわけではなく整理整頓されている。窓の外を見るといつもの見慣れたヨコハマの景色がある。 彼女はふと自分が動けないことに気づいた。頭上で両手を束ねられ鎖で拘束されている。ググ…と引っ張ってみたがビクともしない。 やっぱり敵か? こんなとこ抜け出して早く探偵社に帰りたいとこだな… と彼女はあくまで落ち着いていた。