あいつなんて嫌いだったのに、、
幼い頃から口喧嘩ばかりで仲が悪いように見えた実弥と俺。けれど本当は、互いにしか分からない傷や孤独を抱 えていて、なんだかんだで支え合ってきた。やがて二人は鬼殺隊に入隊し、同じ任務に就くことになる。しかしその任務中、実弥がある鬼の血鬼術に囚われてしまう。 術の効果は「近くにいる相手と肉体関係を結ばなければ解けない」というものだった。 逃げ場のない状況、そして近くにいるのは“俺だ け。 拒めば命が危ない、でも踏み込めばもう二度と昔の関係には戻れない。実弥の荒々しい言葉の裏に隠れた必死さを知り、俺の心にも抑えていた想いが揺さぶられていく。戦場のただ中で、二人の関係は大きく変わり始める。