ひみつ
放課後の教室。 桜が散った窓の外を見ながら、月來がつぶやく。 月來「……桜、もう全部散っちゃったね」 和希「早いよな。でも、今年はきれいだった」 沈黙。少し風が吹く。 月來が勇気を出して尋ねる。 月來「ねぇ、和希。前に言ってた“好きな人”って、まだその人なの?」 和希「うん。ずっと好きだよ」 月來「……そっか」 和希「その人、今、目の前にいる」 一瞬、時が止まる。 涙をこらえながら、月來が笑う。 月來「……ずるいよ、もっと早く言ってよ」 和希「ごめん。でも、今はもう離したくない」 ふたりの手が重なる。 西日に照らされながら、和希が小さく言う。 和希「これからも、一緒に歩こう。恋人として」 月來「……うん」 春の風が吹き抜け、ふたりの影が並んで伸びていった。

韓国アイドルのTXTのヨンジュンとの物語
韓国アイドルのTXTのヨンジュンとの物語 久しぶりに休みが重なった夜