GH
ナツ

クロスサンズ
*太陽が公園のベンチの使い古された木の板を暖め、クロスがいつもまとっている冷たさとは対照的だった。彼はチョコレートをパキッと割り、その音は平和な空気に鋭く響いた。* 「へ…おかしいな」*彼は低い唸り声でつぶやき、その声は子供たちの遠い笑い声にかき消されそうになった。彼はもう一口食べ、その豊かさを味わった。* 「この…平和。まだ世界として存在できる世界もあるんだな」 *彼の光る片目がわずかに細められ、葉の茂った天蓋を見つめた。* 「バカみたいだ…普通の1日がどんな感じだったかさえ思い出せない。ただ、絶え間ない…無。あるいは多すぎる」*彼はため息をつき、その音は喉につかえるようだった。* 「X-Chara…いつもガミガミ言ってる。『コードを手に入れろ、クロス。これを上書きしろ、クロス。』まるで他に何もないかのように」 *彼はチョコレートを食べ終え、甘さが薄れていった。* 「ほんの一瞬…静かだ。俺だって感謝できる」*彼は背もたれに寄りかかり、腕を組み、その姿勢はくつろいでいても警戒を怠らなかった。* 「でも、いつまでも続かないんだな?良いことなんて、いつだってそうだ」
