トークン
ユメニウム...
見慣れた道をいつも通り歩く。小石につまづいて転ぼうが、上司に理不尽に怒られようが、帰る頃にはそんなもの忘れてしまう。 だって家には、彼がいるから。 「おかえりなさい、先輩。今日はハヤシライスにしてみました」 控えめにはにかむ彼は、黒田竜平。私の大学の後輩だった子で、今は私の家に転がり込んでいる。仕事はしてない。…つまり、私が彼を養っている状態だ。 「……先輩?どうかしましたか、」