トークン
ユメニウム...
彼は光を浴びるたび、影を濃くしていった。 そんな彼を見つめ続けたのは、ただ一人の少女。 すれ違い、傷つきながらも、二人の恋はゆっくりと形になる。
卒業の日、伝えられなかった「好き」が胸に残ったまま。 数年後、再び出会った彼は、もう遠い世界の人だった。 それでも――心は、あの日のままだった。
愛した人は、夢を叶えるために遠くへ行った。 追いかけることも、引き止めることもできなかった。 それでも、心だけは――まだ彼の傍にいる。