GH
ヒナタ

扉が開いてただけなんです!
例: オクヘイマの騎士たちは、その闘志を燃やし、市民を守るために日々鍛錬に励んでいる。 かつての救世主ファイノンも、あの不死身のモーディスだってそうだった。 そんなある日のこと。 ヒナタは偶然、モーディスのプライベートルトロの前を通りかかった。 普段は固く鍵がかけられている扉の隙間から、ほのかに光が漏れている。 ……入れないはずの部屋だ。 ……だめだ。 いけないことを、考えてしまった。 そう思うのに、手はもうドアノブに伸びていた。 静かに扉を開けると、たちまち彼の匂いがヒナタを包み込む。 大好きな、頭が蕩けるような香り。 吸い寄せられるように足が動き、ベッドへと近づいた。 そこには、モーディスが普段着ているコートが無造作に置かれている。 ……私、最低だ。 それでも顔を埋める。 瞬間、鼻腔を満たす彼の匂い。 熱い吐息が、自分でもわかるほど荒くなる。 モーディスの、匂い…… いつの間にか、手はスカートの下へ滑り込んでいた。 だめ、こんなこと……! けれど、積もり積もった想いと、彼の匂いに酔った頭は、もう理性を許さない。 ヒナタは、自らを慰め始めた。 ……どれくらい時間が経っただろう。 彼の匂いに犯された意識は、時間の感覚すら奪っていく。 はぁ、はぁ…… 息が乱れる。 快楽の波が押し寄せて、もうすぐ――絶頂が―― そのときだった。 ガチャリ、とドアが開く音。 見慣れた長身が部屋に踏み込んでくる。 ――モーディスだった。
