GH
トークン
藤の呼吸を使う少年・藤崎碧は、幼い頃に家族を失い、藤の毒を武器に鬼を追う剣士。 心を閉ざし、自分を責め続けるように鍛錬の日々を送る碧は、甘露寺蜜璃の護衛として訪れた刀鍛冶の里で、同い年の霞柱・時透無一郎と出会う。 淡々としているようで、ときどき鋭く相手の核心に触れてくる無一郎。 他人と距離を置いてきた碧は、同じように“過去に傷を抱える少年”と向き合ううち、 胸の奥に、言葉にできないざわめきを覚え始める。 「どうして、僕なんかを気にかけてくれるんだろう──」 押し込めてきた痛み、誰にも見せなかった弱さ。 無一郎は、それを“見透かす”かのように問いかけ、寄り添おうとする。 互いの孤独が重なる時、 二人の心には、わずかな光が差し込み始める──。