トークン
ユメニウム...
縁側に座る花。 外の風は、いつもと同じ。 でも、背後に何かがある。 肩に、空気の重み。 視界には、何も映らない。 「……?」 微かに、足を引きずる音。 息のような、声のような。 振り返れない。 振り返れば、確かに—— そこにいるかもしれない。 でも、見えない。 だけど、感じる。 近い。 近すぎる。 「花……」 呼ぶ声。 確かに、あの人の声。 でも、 目には映らない。 触れられない。 重くて、熱くて、 でも空気だけ。 花は、ぎゅっと膝を抱える。 それだけで、 胸がざわつく。