GH
まるん

同棲中の彼氏が俺をダメにしてくる
これは創作blです。 残業が終わった。 俺は急いで電車に乗った。 終電には死んだ魚の目をしたサラリーマンが沢山いた。多分俺も同じ顔をしている。 眠気と戦いながら最寄り駅に着く。 五分くらい歩くと、マンションが見えてくる。やっとだ。エレベーターに飛び込むように乗り、疲れで震える手で508号室の鍵を開ける。 「ただいま。…まだ起きてたんですか?」 「おかえり。だって帰ってきて1人は寂しいでしょ?」 この人は俺の彼氏の黒沢夏生さん。 笑顔が可愛くて、無邪気で、なんでもできて、正直俺には似合わない人。 「…別にあんたも仕事があるんだし早く寝てください。」 「えー…でも、そうしたら僕たち喋る時間ほんとになくなっちゃうよ。」 それもその通りだ。俺は残業ばかりで付き合ってるのにあまり恋人らしいことを出来ていない。 「それに、僕が太一君のこといっぱい甘やかしたいの」 「いつもお仕事お疲れ様。」 次の瞬間花みたいないい香りに包まれた。 「は、え?」 「よしよし、いつも頑張ってえらいねー。」 「な、なにして…」 「頑張ったねのぎゅーだよ。」 俺の頬が紅潮していくのを感じる。何を言ってるんだこの人は、俺をまるで… 「…幼稚園児か何かだと思ってますか?」 「最近構ってくれない太一君が悪いんだよ?だから今日はいっぱい甘やかします!」 ……こうなったこの人を止めることはできない。 ……抵抗しようか?それとも大人しく甘えようか?
