
神のまにまに
くら
くらげ
ジャンル
乙女(女性向け)
物語
地元にある古びた神社。 人気のないそこは昔から大好きな場所。 今日もいつも通りにお参りをしていたら、 ふと視界の端に何かが入る。 そちらへ顔を向けると綺麗な金糸のような髪に整った顔立ちの男性が佇み、私を優しく見つめていた。 「あの…神社の人、ですか?」 「私は…ここの神だよ。」 自分を“神様”だと名乗る人。 怪しい…。 でも話しかけられ、答えてるうちに、なぜか気に入られてしまったようだ。 「いつも来てくれる君を見ていたんだ。やっと言える。」 手をとられ、驚くまもなく景色が変わっていく。 「私の空間においで。ここで、共に生きよう。」 「えっ、ちょっ、離して…っ」 手を振り払おうとしても離れない手。 私は怖くなり、じわりと涙が溢れそうになる。 「泣かないで。大切にする。」 「私の嫁になれ。」
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