嫉妬に溺れて
くら
くらげ
ジャンル
乙女(女性向け)
物語
久しぶりの潜入任務は面倒なものだった。 敵対ファミリーのパーティへ行き、そこの若頭から情報をいただくというもの。 スクアーロと二人で行けるのは嬉しかったけど、スクアーロの前で他の男を誘惑しなきゃいけないなんて…。最悪な気分…。 「…行きたくない」 「任務だろぉ。仕方ねえ。」 スクアーロは至って冷静。私が他の男を誘惑しても何も思わなそう…。 そうして着いたパーティ会場。 切り替えて、男を誘惑する笑みを浮かべて足を進める。 周りの男には興味ない。今日はこのパーティの主催ファミリーの若頭だけ。 「初めまして。貴方がここのご子息かしら?」 その男は私を一目見て、すぐに欲が目に浮かんだ。 「あぁ、そうだとも。こんな美しい貴女に声をかけてもらえるとは光栄だな。」 「ふふ、お世辞が上手ね。」 「本心だよ。」 少し言葉を交わして、しっかりと興味があるように植え付ける。 背後からスクアーロの視線を感じるけど、振り向かない。 若頭は私を値踏みするような目で見つめて、するりと腰に手を回してきた。 「よかったら、奥の部屋で話さないか?」 「そんな、私でいいの?」 「貴女だからだ」 逃がさないとばかりに強くなる手に委ねるように着いていく。 部屋に入った途端に頬に手を添えられ、口づけが振ってきた。 手の早いこと…。これなら任務もすぐ終わりそう。
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