トークン

ジャンル
女性向け
物語
夜が深くなるほど、彼の存在は濃くなる。 人の気配が消えた静かな時間。 低く抑えた声と、逃げ道を塞ぐような視線。 ジミンは近づきすぎない。 けれど、離れることも許さない。 何気ない言葉の端に滲む独占欲。 「誰といたの?」 それだけで、胸の奥を見透かされた気がする。 問い詰めるわけでも、束縛するわけでもない。 ただ、自分の世界に引き込むのが上手すぎる。 夜の空気は甘く、少し危険で、 理性は静かに削られていく。 彼の余裕は、守っているのか、試しているのか—— 分からないまま、視線だけが絡み続ける。
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