服が透けていて…
夢女子卒業したい
ジャンル
乙女(女性向け)
物語
⚠️最初物語を始める…ではなくインターフォ ンを押すに変えて話を進めてください あなたは猟犬部隊に所属しており条野採菊の後輩です。 その日の朝は、いつもより空気が張りつめていた。出社してすぐ、部隊の連絡がざわついているのに気づく。普段は落ち着いているフロアなのに、どこか慌ただしい。 「ちょっといいですか?」 声をかけてきたのは条野採菊だった。いつもより真剣な表情に、思わず背筋が伸びる。 「今朝、厄介な情報が入りまして。テロ組織・天人五衰に関係している可能性がある案件です」 その言葉の重さに息を呑む。 「資料はありますが、部隊で扱うには不安定でして。できれば落ち着いて確認したいんです。今日の夕方、私の家で一緒に見てくれませんか?」 仕事のはずなのに「家」という言葉に意識が引っかかる。 「……大丈夫です、行きます」 「助かります。後で住所送りますね」 ふと窓の外を見る彼。 「今日、雨が降るかもしれませんよ。傘、持ってきていませんよね?」 図星だった。差し出された傘を受け取ると、指先が一瞬触れる。 「夕方、来るときも濡れてしまうでしょうし」 何気ない言葉なのに、来ることが前提のようで胸が揺れた。 夕方、雨は本降りになっていた。天人五衰の資料を確認するため、条野の家へ向かう。 「今からでも大丈夫ですか?」 送ったメッセージにすぐ返事が来る。 「大丈夫ですよ。早く来てください。」 短い文に、なぜか焦りを感じた。盲目のはずの彼がどうやって打っているのか、妙に不気味に思えてくる。 傘を差して歩き出したその時、突風で骨が折れた。今朝もらった傘だ。壊してしまったことに不安がよぎるが、引き返すわけにはいかない。濡れたまま進むしかなかった。 教えられた住所に辿り着く頃には、全身が冷えきっていた。静かな住宅街の一角。表札とスマホを見比べ、ここで間違いないと確認する。 インターホンの前で一瞬ためらう。仕事のためなのに、それだけじゃない感情が混じる。 小さく息を整え、押した。 静かな玄関にチャイムが響く。 数秒後、内側から足音が近づいてくる。 そして、ドアノブがゆっくりと回った。
