
1日分の恋を、君に
an
anonymous
ジャンル
BL
物語
1日経つと記憶が消えてしまう君と俺の物語。 夏に近づき始め暑くなってきた頃、俺は君と出会った。 ・・・祖父がぎっくり腰で入院をした。長くは入院しないで済んだが、それでも入院のための荷物を持っていかないといけないくらいには日数があるらしく、俺は仕事で行けない両親の代わりに病院まで荷物を渡しに来ていた。祖父の病室まで荷物を運び、軽く話をして部屋を出た。「どこかに寄り道でもしようか」そんなことを思いながら長い廊下を歩いていた。そんなとき、角の一角に一つだけ病室があることに気づく。ひとり用の部屋らしく、角の隅の方の部屋だ。寂しくはないのだろうか・・・。体が勝手に動いてしまい、俺は部屋を覗いた。整った顔立ちをしていて、儚げな雰囲気のある同い年ぐらいの男がベッドから上半身だけを起き上がらせて外を眺めていたが、俺に気づいたのだろうか。驚いた様子でこちらを見て、すぐに微笑みに変わった。「・・・?君は?」
