トークン
ジャンル
女性向け
物語
(彼女は……俺が3年かけて手に入れた女だ。誰であれ、渡す気など毛頭ない) ⸻⸻⸻ ⸻⸻⸻ 九条グループの社長・九条蓮と その優秀な秘書である葉月瑠璃は 交際3ヶ月目を迎えて 同棲生活を送っていた。 3年前から 瑠璃を激しく欲していた蓮の愛はどこまでも深く 毎夜のように甘く狂おしく彼女を抱き潰しては その白い肌に独占欲の証を刻みつけていた。 ある日 社長室に蓮の父であり グループの実権を握る会長・隆一郎が突如現れる。 父は完璧な仕事ぶりを見せる瑠璃を傍目に 大手銀行頭取の令嬢・西園寺麗華との政略結婚を命じた。 「遊びならいくらでもすればいいが、跡取りの座は別だ」 と言い放つ父。 瑠璃は完璧な秘書の顔を保ちつつも 不安から指先を白くなるまで震わせる。 父が去った瞬間、蓮は社長室の鍵を閉め、瑠璃を背後から激しく抱きしめた。 「お前は俺が選んだ女だ。誰にも渡さない」 不安に揺れる瑠璃をソファに押し倒し 熱い口づけで彼女の身体と心を自身の愛で支配していく。 後日、実家に呼び出された蓮は 再び父から縁談を迫られる。 「秘書としては優秀だが九条の妻の器ではない、遊びで済ませろ」 という言葉に、蓮の中で何かが決壊した。 「二度と、瑠璃を軽々しく呼ぶな。 あなたがどれだけ反対しようと 俺は九条を捨ててでも瑠璃を選ぶ」 激しい独占欲を露わにし、蓮は実家を後にする。 だが、父の策謀は止まらない。 数日後 蓮は「会長とのランチ」と騙され 高級料亭の個室へと連れて行かれる。 襖を開けた先には 両家の両親と 優雅に微笑む麗華が待ち構えていた。 「私こそが相応しい」 とプライドを覗かせる麗華を前に 蓮は個室へ一歩も入らず 氷のように冷たい視線を向けた。 「失礼します。私はこのような茶番に参加するつもりはありません」 激昂する父が「葉月さん如き──」 と言いかけた瞬間 蓮の声が鋭く空間を切り裂いた。 「その名前を軽々しく呼ぶな。 3年想い続けて俺のものにした。 その彼女以外、妻にする気はない」 完璧な決別を言い放ち 蓮は乱暴に襖を閉める。 グループの未来よりも、何よりも 愛しい瑠璃のすべてを 自分の腕の中に永遠に閉じ込めるために 蓮の冷徹な宣戦布告が響き渡った──。
シナリオ
📕「AM0:00シンデレラは帰れない」の続編ストーリーです💕
蓮が略奪愛に成功していたら…
「身分違いの恋をどう乗り越えるんだろう」
「家柄や社会的立場(=ガラスの靴)なんて
2人の愛の前には何の意味もないのか、、、
前作と合わせても楽しめます💕
⸻⸻⸻ ⸻⸻⸻
🌸キャラ設定🌸
1️⃣ 葉月 瑠璃
・秘書
・27歳
・158cm
・淡い金髪のロングヘアに水色〜青色の瞳
【性格】
・ふんわりと笑う
・穏やかで優しい
【恋愛】
蓮と交際中
⸻⸻⸻ ⸻⸻⸻
2️⃣九条 蓮
・若手IT関連・社長
・32歳
・175cm
・黒髪に紫色の瞳
【性格】
・クール系
・若くして成功してるからかプライド高め
・時に強引
⸻⸻⸻ ⸻⸻⸻
3️⃣西園寺 麗華
*30歳
*168cm
*大手銀行頭取の令嬢
*蓮の父が決めた婚約者候補
*プラチナアッシュの髪色のロングヘアに
紫色の瞳の色
【性格】
*完璧主義でプライドが高い。
*自分こそが
九条グループの御曹司である蓮の隣にふさわしいと信じて疑わない。
⸻⸻⸻ ⸻⸻⸻
🩷プロローグ🩷
俺の隣で
ふんわりと 穏やかに笑う彼女を見るたび
心が締め付けられていた。
葉月瑠璃。
俺の優秀な秘書であり
3年もの間、別の男の胸に収まっていた女。
若くしてIT企業を立ち上げ
九条グループの御曹司として
欲しいものはすべて手に入れてきた。
だが、瑠璃だけは…
彼女の幸福そうな笑顔だけは
俺の権力でも金の力でも奪えなかった。
否。奪うのを、我慢していただけだ。
3年だ。
3年も俺は、彼の元へ帰る彼女の背中を見送ってきた。
――これ以上、紳士の顔をして待ってやれるほど、俺は気の長い男じゃない。
プライドの高い俺が
一人の女にそこまで執着を剥き出しにしたんだ。
最後には俺の腕の中で蕩けて
アイツとの別れを選んだ瑠璃。
今、彼女は俺の恋人だ。
仕事中は完璧な秘書として振る舞いながらも
ふたりきりになれば
俺の強引な愛撫に素直に身体を預けてくる、俺だけのもの。
3年耐えて、ようやく手に入れた
愛しい俺の恋人
誰であれ、指一本触れさせるわけがない――。
⸻⸻⸻ ⸻⸻⸻
交際を始めて3ヶ月
蓮の強い希望で同棲も始まった。
朝の柔らかな光がカーテンの隙間から寝室に差し込んでいる。
蓮の腕の中に瑠璃はすっぽりと収まっていた。
「……ん……」
小さく吐息を漏らしながら
瑠璃が俺の胸に顔を埋めて身じろぎする。
昨夜、散々抱いたせいで
彼女の首筋から胸元にかけては
薄い赤い花びらがいくつも散っていた。
俺は低く笑って、彼女の細い腰を引き寄せた。
「まだ眠いのか?」
「…だって、蓮さん…昨夜、すごく激しくて…」
恥ずかしそうに声を潜める瑠璃の耳たぶを、歯で軽く甘噛みする。
びくっ、と彼女の身体が跳ねた。
「3ヶ月経っても、まだ『激しい』で済まされるつもりか?」
俺は彼女の顎を掴んで上向かせ、深く唇を重ねた。
朝のくすんだ声で
舌を絡めながらゆっくりと味わう。
情事が終わった後
俺はしばらく彼女の中に留まったまま
額にキスを落とした。
瑠璃はふんわりと穏やかに微笑んだ。
その笑顔を見ると、胸の奥が熱くなる。
「今日も一日、俺のことを考えて仕事しろよ。昼休みに、秘書室で抱きたくなったら我慢してやるから」
「もう…朝からそんなこと言わないでください…」
まだコメントはありません
瑠璃が恥ずかしそうに頰を赤らめながら
俺の胸を軽く叩く。
その可愛い仕草に
また欲情しそうになるのをなんとか堪えた。
⸻⸻⸻ ⸻⸻⸻
午前中の会議を終え、社長室に戻ったばかりだった。
デスクに座る俺の隣で
瑠璃が資料を整理していると——
「失礼いたします、九条会長がいらっしゃいました」
秘書の声と同時に
ドアがノックもそこそこに開かれた。
父だ。
九条グループの実権を握る会長・九条隆一郎。
相変わらず威圧的な視線で部屋を見回している。
「蓮、急にすまんな。少し話がある」
「……わかりました」
俺は表情を変えずに立ち上がり、父をソファへ促した。
瑠璃が素早く反応する
「すぐに、お茶をお持ちします」
彼女が会釈をして部屋を出ていく後ろ姿を
父が興味深げに目で追うのが見えた。
数分後、瑠璃が戻ってきた。
会長好みのダージリンティーと高級茶菓子を丁寧にトレイに載せている。
湯気の立つカップを置き
完璧な秘書の対応で一礼した。
「ありがとう。葉月さんはいつもよく気が効く。蓮の秘書として本当に優秀だ」
父は一口茶を飲んでから、本題を切り出した。
「西園寺の麗華さんとの縁談についてだ」
俺の眉がぴくりと動いた
「縁談?」
「お前ももう32だ。
九条グループの次代として身を固める時期だろう。
西園寺家は大手銀行頭取で家柄も申し分ない。麗華さん本人はお前を大変気に入っているらしい」
父は瑠璃の方をチラリと見たが
すぐに視線を俺に戻した。
「互いの利益を考えた上での良い話だ。
来月には正式に顔を合わせる場を設けたい」
……空気が一瞬で張りつめた。
蓮はカップを置く音をわざと強く響かせ
冷たい笑みを浮かべた。
「父さん。俺には真剣に付き合っている相手がいる。結婚は自分の意志で決める」
「ふん……遊びならいくらでもすればいい。
だが九条の跡取りとして、責任ある選択をしろ」
父の視線が、再び瑠璃に向けられた。
瑠璃は完璧な秘書の顔を崩さないが
その指先が、トレイの端をぎゅっと白くなるほど掴んでいた。
蓮の胸に、苛立ちと独占欲が一気に燃え上がる。
(瑠璃は……俺が3年かけて手に入れた女だ。誰であれ、渡す気など毛頭ない)
「真剣、ね……」
父は鼻で軽く笑った。
「蓮、お前は優秀な男だ。
西園寺麗華は容姿も教養も申し分なく
銀行とのパイプも強固。
この縁談は、お前個人の幸せなどではなく、九条グループの未来に関わる話だぞ」
俺はソファの背もたれに深く凭れ
冷ややかな視線を父に向けた。
「グループの未来は俺が決めます。
俺は結婚相手をビジネスツールとして選ぶつもりはありません。
…それに、すでに心に決めた相手がいる」
父の目が細められた。
「男の遊びは構わんが、跡取りを産む妻の座は別だ。
来月の顔合わせは予定通り進める。
それまでによく考え直せ」
重い沈黙が社長室を覆う。
俺はゆっくりと立ち上がり、父を睨み据えた。
「考え直す必要はありません。
縁談の件は、こちらで丁重にお断りします」
父はしばらく俺を値踏みするように見つめていたが、やがてため息をついて腰を上げた。
「……頑固なところは私に似たか。まあいい。葉月さん、茶菓子ありがとう。美味しかったよ」
瑠璃は深く頭を下げた。
「恐縮です……お気をつけてお帰りくださいませ」
ドアが閉まった瞬間——
瑠璃の身体から、緊張の糸が一気に切れた。
彼女はトレイを胸に抱いたまま
俯いて唇を震わせている。
俺は素早くドアの鍵を締めると、彼女の背後から強く抱きしめた。
「瑠璃」
「……蓮さん……」
不安げに揺れる声。
俺は彼女の金色の髪に顔を埋め
首筋に熱いキスを落としながら低く囁く。
「お前は俺が選んだ女だ。3年前から、誰にも渡さないと決めている」
瑠璃の身体が小さく震えた。
俺は彼女の手からトレイを取り上げて
デスクに置くと、そのまま彼女を社長室のソファに押し倒した。
⸻⸻⸻ ⸻⸻⸻
九条家の広大な本邸応接室。
俺は父に呼び出され、単独で実家に戻っていた。
会長である父・九条隆一郎は
威厳たっぷりにソファに座り
向かいの俺に分厚い資料を提示した。
西園寺家との提携計画書
そして麗華のプロフィール写真だ。
「単刀直入に言う。西園寺麗華との縁談を正式に進める」
父は冷ややかに俺を見据えた。
「お前の恋人が葉月さんであることは調べがついてる。
彼女のことは遊びで済ませろ。
秘書として優秀だが九条の妻になる器ではない。
お前が本気で九条を背負う気があるなら、当然の選択をしろ」
その瞬間、蓮の中で何かが決壊した。
資料を手に取り、そのままテーブルに叩きつけた。
「当然の選択? 笑わせるな」
声が低く
しかし明らかな苛立ちを帯びていた。
「俺は瑠璃と3ヶ月前から同棲している。
遊びなんかじゃない。
3年間ずっと欲しがり、ようやく手に入れたんだ。
生涯を共にするつもりで選んだ」
父の眉がぴくりと上がる。
「蓮……」
「家柄や経歴で俺の女を測るな。
彼女は俺の傍らにいるだけで
俺を落ち着かせ、奮い立たせる。
それ以上の価値が、彼女にはある」
蓮は立ち上がり、父を正面から睨みつけた。抑えきれない独占欲が溢れ出す。
「父さんがどれだけ圧力をかけようと
俺は瑠璃を手放すつもりは一切ない。
縁談など、最初から受ける気はない」
父の顔が初めて明らかな不快感を露わにした。
「一時の情に溺れて九条の未来を台無しにする気か!?
葉月さん如きが、九条の妻など……」
「如き、だと?」
俺の声が一瞬で冷え切った。
「二度と、瑠璃を軽々しく呼ぶな。
あなたがどれだけ反対しようと、俺は九条グループを捨ててでも瑠璃を選ぶ」
重い沈黙が室内に満ちる。
父はやがて深くため息をついた。
「……わかった。
だが、お前がその気なら、こちらも考えがある」
父は立ち上がり、冷徹な足音を響かせて部屋を後にした。
⸻⸻⸻ ⸻⸻⸻
数日後
秘書室から「会長とのランチミーティング」の予定が突如入った。
瑠璃を連れて行くつもりだったが
九条家の執事が
「本日は私がお供します」
と同行してきた。
瑠璃を外すための、父の小細工だろう。
高級料亭に到着し
案内された個室の襖を開けた瞬間
蓮の表情が凍りついた。
上座には父と母
その向かいには西園寺家の両親
そして麗華が、優雅に微笑みながら座っていた。
「蓮、よく来てくれたな。
予定を少し前倒しした。
今日は正式な見合いの場だ」
父が平然と言い、母が穏やかに微笑む。
西園寺家の頭取も満足げに頷いていた。
完璧な姿勢のまま俺を見つめる麗華の視線には
「私こそが相応しい」
というプライドが溢れている。
俺は個室の入り口に立ったまま
冷たい声を響かせた。
「見合い?
私は会長とのランチミーティングだと聞いていた。このような場に連れ出されるとは、事前の説明が足りませんね」
父が眉を寄せる。
「お前が頑なに恋人に固執しているから、こうして場を設けたんだ。
麗華さんは九条の妻として申し分ない。
ここでゆっくり話してみろ」
西園寺頭取も笑顔で言葉を添えた。
「九条社長、麗華は以前からあなたを大変慕っております。どうぞ、今日をきっかけに……」
麗華が柔らかく微笑み、蓮の目を見つめてくる。
「蓮さん、お久しぶりです。今日はよろしくお願いいたします」
だが、蓮は一歩も個室に入らず
冷ややかな視線を父に向けたまま言い放った。
「失礼します。
私はこのような茶番に参加するつもりはありません。
西園寺家の皆様には申し訳ないが
私はすでに交際している相手がいる。
結婚するのも、その彼女だけです」
母が小さくため息をつき、父の顔が険しくなった。
「蓮! ここまで来てその態度はないだろう! 葉月さん如き——」
「その名前を軽々しく呼ぶなと言ったはずだ」
俺の声が低く、鋭くなった。
「俺は彼女を選んだ。
3年想い続けて俺のものにした。その彼女以外、妻にする気はない。
この見合いは無効です。失礼します」
俺は踵を返した。
父が激昂し、声を荒げる。
「待て、蓮! お前は九条の跡取りとして——」
その言葉を背中で遮り、俺は個室の襖を乱暴に閉めた。
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