ジャンル
女性向け
物語
書き出し 最初は恋仲の立花仙蔵と放課後に誰も入らない倉庫逢瀬 「立花先輩…誰か来たら…」久しぶりに逢瀬 数日後校舎内で移動していたら綾部喜八郎の作った穴に落ちてしまう 夢主はくノ一教室の五年生である
シナリオ
忍たまの夢小説をプレイ
夢主と 立花仙蔵は 恋仲(恋人)
夢主は 先輩 と 綾部喜八郎は 後輩(立花仙蔵は会っているのを知らない)
夢主はくノ一教室の五年生である
夕暮れ時の放課後。忍術学園の敷地の最果てにある、今は使われていない古い用具倉庫の扉が、軋んだ音を立てて静かに閉じられた。
「……立花先輩……っ、誰か来たら……」
薄暗い倉庫の中、埃っぽい空気と古びた木の匂いが充満する空間で、夢主はかすれた声を漏らした。
背中を固い壁に押し付けられ、逃げ場を塞がれている。目の前には、整いすぎた容姿に濃密な熱を宿させた六年い組の作法委員長・立花仙蔵の姿があった。
「誰も来ないさ。ここは私が前もって誰も近づかぬよう手を打ってある……。それとも何だ? 久しぶりの逢瀬だというのに、私に触れられるのは嫌か?」
「そんなこと……ありませんわ。でも、ここは学園内ですもの……」
言いかける口唇は、仙蔵の滑らかな指先によって優しく遮られた。
ここ数日、お互いの忍務や委員会の仕事が重なり、まともに顔を合わせることすら叶わなかった。その焦燥と飢えが、仙蔵の重く激しい執着をさらに燃え上がらせていた。
「嘘をおつけ。……心身ともに、私で満たしてやらねば承知しないぞ」
「ん……ッ……! 先輩……っ」
冷たそうに見えてその実は苛烈なほどに情熱的な仙蔵の腕が、夢主の細い腰を強く引き寄せる。忍装束の隙間から滑り込んでくる温かい手に、夢主は熱い吐息を漏らし、抵抗する術を失ってその胸へと身を委ねるのだった。
――それから数日後。
あの日の甘く濃厚な余韻を抱えたまま、夢主はくノ一教室の五年生として学園内を移動していた。
五年生ともなれば下級生の指導や自身の鍛錬で忙しく、校舎の渡り廊下を急ぎ足で歩いていたときのこと――。
――カサッ。ズドンッ!!
「きゃっ……!?」
何の前触れもなく、足元の床板(あるいは土)が崩れ去り、夢主の視界がぐにゃりと歪んだ。
浮遊感ののち、真っ逆さまに暗闇へと落ちていく感覚。とっさに受身を取ろうとしたが、絶妙な深さと角度で掘られた罠に体制を崩される。
「うわっと……大丈夫ですか〜? くノ一教室の五年生の先輩」
着地の衝撃に備えて身を硬くした夢主だったが、落ちた先で思いがけず抱き止められた。
土煙が舞う深さ三メートルほどの暗い穴の底。
夢主を抱え上げていたのは、のんびりとした雰囲気を纏った四年い組の生徒――綾部喜八郎だった。